前進の原動力

「…良かったらお二人、僕が受け入れましょうか?」

ある日の伊豆店、夕方の出来事。
海洋業務や店内清掃をを終えたインストラクターたちが額を集める夕方ミーティング。
翌日のインストラクションの方向性をインストラクター全員で確認する場です。
その日にあったトラブルの芽を共有したり、インストラクター間で翌日の動きを確認します。

笑顔が多いスタッフでもこの日は真剣な表情で打ち合わせが続きます。
この日のライセンス講習は4チーム。一つのチームに緊張度の高いお客様が複数名いらっしゃり、この1日では改善することが難しく、このままでは翌日と合わせた二日間でのライセンス認定が厳しい。追加講習の提案をするかどうかを話し合っていたのです。

長い沈黙を破ったのは4人の担当インストラクターの中では一番の若手の鶴田inst.でした。
「…良かったら二人、僕が受け入れましょうか?」

全員認定を目指すならチーム編成を大きく変え、緊張度の高いお客様を先輩インストラクター3人で分担する他ありません。
そのためには新人の鶴田inst.チームに2人の講習生を受け入れてもらわなければならなかったのです。
この状況で全員認定を目指すのに、鶴田inst.は今の自分にできることを自覚していました。

一番若いインストラクターの一声で、4人のインストラクター全員のやるべきことがはっきりしました。
あとはそれぞれが持てる技術全てを注ぎ込んで、お客様に海を楽しんでいただくだけ。

無事に全員認定で終えることができました。
認定されただけでなく、みなさま笑顔で帰って行かれました。パパラギのチームインストラクションが勝利を掴んだ瞬間です。

 

今年の夏は、ライセンス講習申込者がここ数年無いほどに多くいらっしゃいました。
ここまでハイペースなライセンスコースの開催はパパラギにとって挑戦でもありました。
それは開催されるコースの数をこなせるのかというのでなく、どんな方でも数の多さにごまかさず「パパラギクオリティ」を維持して認定していく事ができるかというものでした。

鶴田inst.の一言は、それを象徴する出来事でした。
一人のインストラクターの力では綱渡りの講習になっていたかも知れません。そんな時もあるさと。
それはチームインストラクションではありえないことです。
それぞれのインストラクターが今できることに全力を尽くす。パパラギの新人インストラクターは「今年インストラクターになったばかりだから、、、」なんて言いません。
目の前のお客様に全力で自分が今出来ることをするのです。

パパラギクオリティ「絶対安全」の使命

AIの導入や新しい生活様式をきっかけに働き方がどんどん変わっていく中で、変わらないスタッフの羅針盤。
「一人でも多くの方へ海の素晴らしさを」そしてそれを支える「絶対安全」。

パパラギの「絶対安全」への取り組みとその精度の高さははっきり言って異次元です。
一人のインストラクターの限界をパパラギのチーム力は易々と超えて行きます。その源は、マニュアルでも技術でもなく、相手の事をどれだけ理解しようとしているか。同じダイブプロフィールでもインストラクターがどれだけお連れする方に寄り添い、理解しようとするかで安全性は全く別物です。
どれだけ相手の立場に寄り添えるかがパパラギのスタッフらしさたる所以、そしていかなる状況でも前進し続けるパパラギの原動力なのかも知れません。

パパラギの「絶対安全」あってのご縁で、動画クリエイターの「TWINS」さん、パルクールアスリートの泉ひかりさんとのコラボ企画が実現しました。
TWINSさんとのコラボの時にはTWINSさんの企画の撮影があったので、撮影の際の安全を確保する役目もありました。
泉ひかりさんとのコラボの時には講習内容をどんどん吸収する泉さんに負けまいとたくさんアドバイスさせて頂いた甲斐あってか、本当に初心者か?と見間違うほど上達していただけました。
これらのコラボ企画成功のカギは「絶対安全」だからこそ、コラボしていただく方の期待に沿ったものができたのではないでしょうか。

どんな年齢や目的に関わらず、様々な方の海への憧れを叶えるには、安全が不可欠です。
パパラギの「絶対安全」という土台があるからこそ出来る事があります。
もしかすると他の場所ではダイビングができない、もしくは楽しめていなかったかも知れない方と、海での時間を楽しいものに変える力があるということ。
パパラギスタッフ全員で磨き続けてきた「パパラギスタッフらしさ」がどれほどの価値がある武器か。

この時代に左右されない武器を物置の奥に大事にしまっておく訳にはいきません。
パパラギにはどんな方にも「絶対安全」に海を楽しんでいたく使命があります。
ダイビング業界の安全の向上を牽引する責任があります。

 

来春、1月16日。
パパラギ池袋店をオープンします。

すでにたくさんのダイビングショップがあるエリアです。
たくさんの方にパパラギの「絶対安全」に触れて、比べて選んで頂きたい。

「一人でも多くの方へ海の素晴らしさを」
2021年もパパラギの歩みは前進を続けます。

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