ウニと子どもの教育 想いをカタチにする企業

渋谷区のこども科学センターと世田谷区の教育総合センターに、子ども向けのワークショップの講師として小渕インストラクターをお招きいただく事となりました。
その背景には、子ども時代の自然の中での教育や体験に強い想い入れがある人の想いがありました。

子どもの教育で大切なこと

教育の目的とは何か?

子どもの教育を考えるとき、学力ばかりではなく豊かな人間性を育んで欲しいと願う方はきっと多いはず。
それは親だけでなく、教育に携わる方も同じ気持ちではないでしょうか。
学力が高く、大人から見て都合のいい子に育てることだけが教育の目的では無いはずです。
いったい豊かな教育とは一体どんなものなのでしょう?机に座って教科書やタブレットに向かい合うだけで豊かな教育は受けられると言えるでしょうか?
明確な答えは難しいですが、「体験」に勝る教育は無いのではないでしょうか。
それも子どもがのびのびと発想力や好奇心を働かせ、自然の中でする「体験」には物凄い力があるように思います。

2021年にあるNPO団体がいくつかの特定企業で子育てをする家庭に対して行ったアンケートの結果では、未就学児から小学校低学年の親ほど自然体験を通じて「好奇心」や「感性」が高まることを望んでいます。
実に92%の親が「今よりもっと自然体験を増やしたい」と考えています。
にもかかわらず65.8%の親が「自然の中での遊び方がわからない」など自然体験に対して何らかの悩みを抱えています。
コロナ時代に入って親子の自然体験の機会は50%も減り、この傾向は在宅勤務のご家庭ほど顕著なようです。

子どもと接する時間が増えても、自然体験に関してはどうしたらいいか分からないという親がとても多いのかも知れません。

教育と”共育”

パパラギスタッフの大きな原動力の一つは「好奇心」です。
これは自然に対しても人に対しても同じです。違いを見つけ、受け止めて、共感をする上で「好奇心」はとても重要なのです。

そんな「好奇心」はもともと持ち合わせているものであり、色々な体験を通じて磨いていけるものでもあります。
パパラギでは、入社間もない新人スタッフは、NPOパパラギ”海と自然の教室”のプログラムである海洋生物観察会に参加します。
そこで小さな子どもたちと一緒に磯遊びをします。
子どもに海の面白さを伝えよう!と気合を入れて参加するものの、実際は子どもたちの好奇心のパワーに圧倒され、逆に楽しませてもらうなんてことも。
子どもから学ぶことは多いのです。

インストラクターとして教えることを生業とするパパラギでは”教育”という言葉は使いません。代わりに”共育”という言葉を使います。
「教える事」と「学ぶこと」は表裏一体。教える人は学ばなくていいはずがありません。教える人も教わる人も”共に育つ”のです。
パパラギスタッフは皆んな子どもから学んでいると言っても過言ではありません。

”好き”を磨く ”共育”の機会を作る

そんな「好奇心」をのびのび働かせる機会を作ることを、難しく考え過ぎてはいないでしょうか?
ただ海に行けばいい、案内人が必要ならパパラギに来てくだされば良いだけです。
興味のある方はご覧ください
パパラギ講師派遣プログラム

コロナ禍でだって機会は作れました
湘南学園さんとのオンライン授業の報告はこちらをご覧ください
湘南学園オンライン授業の様子

 

子どもの教育を考えるウニとメガロパ それぞれのストーリー

渋谷区と世田谷区の教育施設に講師派遣

この秋、渋谷区のこども科学センターと世田谷区の教育総合センターに、子ども向けのワークショップの講師として小渕インストラクターをお招きいただく事となりました。
もちろん内容はウニ。小渕インストラクターのウニ愛の詳細はこちらをご覧ください。
小渕インストラクターだけのPADIプログラム
11/12(土)に世田谷区教育総合センターにて、
11/20(日)に渋谷区こども科学センターにて、来春も開催を予定しています。
※プログラムにより参加条件がございます。

メガロパの思い

今回の講師依頼は「好奇心」がご縁となりました。
きっかけは教育関係の法人を相手に営業のお仕事をされているお客様からご提案いただいた事。
その中に渋谷区と世田谷区の両機関の運営を支えるお仕事もされていました。
子ども向けに行われているワークショップの一覧を見て「全然自然が足りない!」と感じたそう。
都会に住んでいる子どもたちにこそ海を体験してもらわなくては!パパラギに頼めば何かしてくれるのではないかと直ぐに動き出します。
それは、この部署に異動してきてわずか2ヶ月の事でした。

実はこの方、8歳の時にNPOパパラギ”海と自然の教室”のシュノーケリング教室にご参加されてから今までとても長いお付き合いの方。
学生時代は学生サークルプログラムZOEAを利用され、今は卒業し、社会人になって仕事と家庭とダイビングをやりくりしています。
ZOEAの卒業生がメガロパと呼ばれているのは知る人ぞ知ること…
何に成長するか分からない”無限の可能性”の状態だったゾエアがメガロパに成長し、パパラギと同じような想いで社会でご活躍されています。
一緒にZOEAを振り返るブログ

ご自身が小さな時から海に親しんでいたこともあって、子どもの時から自然に触れて欲しいという思いは強かったそうです。
とはいえ、区の教育施設ですから、誰でも講師を担当できる訳ではありません。
これまでに登壇した団体を抜粋すると…
カシオ、東芝、資生堂、東京ガス、JAXA等々…
施設を使わせて頂くには講演内容をプレゼンテーションして、許可を得なくてはなりません。

「小渕さんのセミナーの内容なら絶対にいけると思いました。あとはこっちも仕事なので、通るかどうかはパパラギさんのセミナーの予算だけの問題でした。そしたらびっくりするほどの料金の提示だったので、上司も即決でした」

そうなんです。内容は自信あります。そして散歩の寄り道くらいの感覚で参ります。
パパラギと同じ気持ちで上司に提案してくれたお話ですから、喜んでお話させていただきます。

ウニセミナーの真意

小渕インストラクターはいつも控えめな物腰で人前に出たり目立つことはあまりしません。
どちらかというと、部屋の隅の方で一人ウニを見ながらニヤニヤしているような人です。
そんな小渕インストラクターが講演依頼を初めて聞いたとき、意外にも「やりたい!」と即答でした。
「自分の好きなウニが仕事になるのは嬉しい。それ以上に、子どもが自然に興味を持つきっかけになれるかも知れない」
何に興味を持つかわからない子どもの好奇心を刺激する機会になれるなら是非ともやりたいと感じたそう。
学生時代、小渕インストラクターがウニの殻と衝撃的な出会いをしたように。

もっと海に触れて欲しい、好奇心を大切にしてほしい
そんな思いが重なっての出来事でした。

 

企業の存在意義

「僕らは影の人間なんで、今回は表に出なくて良いんです」
パパラギと世田谷区・渋谷区を結びつけた張本人は言います。
「想像以上の提案で、お客さまに発見を。」
彼が勤める会社の企業理念です。まさに都会に住む子どもを思っての提案。
参加した子どもたちにとって想像以上のウニの世界が広がる事でしょう。
彼の思いは会社を通して社会にカタチになりました。

「私の好きなもので、誰かが自然に興味を持つきっかけになれたら…」
ウニというちょっとニッチ?な分野を大人気プログラムに成長させたインストラクターは言います。
「個々の成長が集団の力となり 夢を実現できる会社を創ります」
パパラギの企業目的です。会社はスタッフのこうなりたいを実現する場所です。

冒頭のアンケートでコロナ時代が炙り出したように、子どもの教育を思っても手段に困る方はきっと多いでしょう。
企業は同じ想いを持った人の願いを叶える道具です。
ぜひパパラギを使ってください。
あらゆる人がパパラギを通じて海と自然に親しめるように。
NPOパパラギの活動等の詳細はこちらをご覧ください
ようこそ海と自然の教室へ

 

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