進学に、就職と。進路を決めるということは、自分の将来を預けると言っても過言ではありません。
パパラギダイビングスクールの入社式では、これから苦楽を共にする新入社員への教育ならぬ、新入社員との共育の姿勢が垣間見えます。
私たちは「あなた」を採用して「あなた」と一緒に成長したいと考えています。
ようこそパパラギへ
例年に比べ早咲きの桜が満開の中、今年もパパラギに新しいチカラが加わりました。
今年は6人の方がダイビングインストラクターとしての職業人生をパパラギでスタートされました。
新入社員の皆さん、ようこそパパラギへ。
パパラギでは、入社式を終えるとすぐに全員参加の学習会に進みます。
文字通り入社して間もない新人スタッフと20年以上パパラギで勤務しているスタッフとが同じ部屋で、顔を合わせ一緒に学びます。
私たちの仕事がお客様を海の中にお連れする以上、何より優先されるのは絶対安全。これから憧れの海のフィールドで働くことを叶えた新人たちが、現場で途方に暮れることがないよう、34年に渡り蓄積した安全への圧倒的な経験値をベテランスタッフから若いスタッフへ直接浸透させていきます。
そして全体での学習会は、インストラクターとしての技術だけを伝える時間ではありません。
パパラギを伝える
全体での学習会は、パパラギの歩んできた歴史や倫理観を知り、パパラギの文化を感じてもらう時間でもあります。
業務マニュアルには現れない、スタッフ各々から滲み出る「パパラギらしさ」。
不思議なことに、「パパラギらしさ」をスタッフが持ち寄ると、業界ではあっと驚かれる結果になることも少なくないのです笑
例えば、パパラギは都市型ショップとして初めて、お客様の送迎を全面廃止にしました。お客様をお迎えに上がり、海にお連れし、送り届けて差し上げる事もダイビングインストラクターの仕事として「当たり前」と思われています。
ところが、道路状況によっては解散が深夜遅くになる事もしばしば。果たしてこれが本当にお客様のためになるのだろうか。
なによりパパラギはスタッフの負担を考えました。
水中での安全管理は高い集中力が求められます。その前後に長時間に渡る運転までさせたところで、スタッフは水中での安全管理に100%の力を注げるのだろうか。そんな勤務形態で職業人生は長く持つのだろうか。
スタッフとお客様に対して、思いやりを持って「当たり前」を疑った結果、送迎の廃止という当時の業界では驚かれる結果となりました。
ときに業界で不思議がられる「パパラギらしさ」の原動力はとても単純。
それは、思いやりに他なりません。単純だけど難しい、人と自然を思いやるということを、パパラギは30年以上愚直に続けています。
共育の責任
魅力ある6人の若者が、社会での活躍の場にパパラギを選んでくれました。パパラギらしさと彼らの魅力が掛け合わされば、確実に大きなチカラとなります。パパラギには、新入社員の皆さんがパパラギに何かを感じ、パパラギの力に加わろうとしてくれたように、皆さんの魅力を引き出す責任があります。
そして共に働くスタッフへ、お客様へ、自然へ、思いやりに溢れた人間に共に成長していきたいと願っています。
自分らしく、パパラギらしく。憧れの舞台で思う存分働きましょう。